幸せとは何か?その2

豊かな国の不幸な人々のワケ

幸せの性質として

「世界に最初から溢れているもの」

「麻痺していつしか忘れてしまうもの」

「不幸なほど幸せへの伸びしろがある」

というものがあります。

 

このうちの麻痺していつしか忘れてしまうという性質が

とても厄介な存在で、向上や成長こそが幸せという価値観に

ほぼ全ての人が囚われてしまいます。

 

中高年になると若い頃と違って向上心も薄れて、

身の丈に合った生活を楽しむ方向性に変わってくるという

風に言われますが、本当に心からその生活を楽しめているで

しょうか?

 

収入が上がっていくことに喜びを感じたり、何かしらで

向上していくことに喜びを感じて生きてきた人は

向上することに幸せがあるという価値観を少なからず持っています。

 

そして自分が打ち破れなかった壁を知っていて、

自分より優れた人、優れた他人の人生を知っていて、

嫉妬や諦めが心のどこかにあるのではないでしょうか?

 

人の脳は恐ろしいもので、自己嫌悪につながるような

悪い価値観を持っていると考えていなくても辛さを抱えます。

意識した時の苦痛を10とすれば2から5くらいの苦痛を

何も意識していない時でさえ受けています。

 

「他人は騙せても自分は騙せない」ということです。

この言葉の意味は「生き辛さはごまかせない」というところにも

通じます。

 

そもそもこのブログを読んでいるということは、

大体の人が日本人かと思います。

先進国に生まれ、インターネットなどの優れたインフラ、

お金がそこそこあって物理的には豊かな生活が出来ている。

なのに辛そうな顔をして多くの人が何かに耐えています。

 

答えはとてもシンプルです。

 

人は常に自分が関わる範囲の世界でしか生きていません。

恵まれた環境で育った者同士がさらに豊かな人生を目指して

競い合っている。

周りの人間より常に上に立とうとします。

 

インターネットが登場したことで、世界はより広くなりました。

そして成功者がもてはやされて、ニュースを見ては成功者と

哀れな自分を比較して落ち込んでしまう。

 

また、世の中が進むことで生活はどんどん便利に楽しいもので

溢れてきている。

しかし、手に入れた幸せは時間とともに薄れていく性質がある。

世の中が進む速度より人々が慣れて飽きてしまう速度の方が速い。

 

恵まれた環境・国に生まれながら苦しむのは

このような仕組みがあるせいだと私は考えています。

ストレス

Posted by あおまる